あらすじ
100日間限定で届いた、レンタル恋人・朝倉七海。
同じ部屋で暮らし、同じ顔で笑い、同じ名前を名乗る――はずだった。
ところが翌朝。
目を覚ました七海は、昨日までのことを何ひとつ覚えていなかった。
しかも性格までまるで違う。
昨日は穏やかだった彼女が、今日はスポーツ少女。
次の日には上品なお嬢様。
その次は発明好き。
さらにその次は探偵気質。
顔も身体も同じなのに、中身だけが毎日変わっていく。
最初は返品するつもりだった悠真も、やがて気づく。
人格が変わっても、甘い卵焼きの好みは残っている。
昨日けがをした手には、今日も包帯が巻かれている。
身体の癖や、ふとした仕草や、本人すら知らない感情の痕跡も消えてはいない。
そして七海たちは、翌日の自分へ黄色いメモを残し始める。
悠真もまた、青いメモを書く。
冷蔵庫には、昨日の彼女と今日の彼女、そして悠真が残した言葉が少しずつ増えていく。
これは同じ一人の女性なのか。
それとも、毎日違う女性なのか。
昨日好きになった彼女が今日はいなくても、今日の彼女をまた好きになることはできるのか。
返却期限まで、あと100日。
毎朝「初めまして」から始まる、不思議な同居ラブストーリー。
今日も、初めまして。
【原作について】
本作は長編小説『恋人レンタル、返却不可』を原作としています。漫画原作版では、同じ設定と人物を使いながら、各日の七海の変化や、黄色と青のメモ、悠真との距離の変化を視覚的に楽しめるよう再構成しています。
原作小説では、漫画版よりも悠真と七海それぞれの揺れや、「記憶が変わっても人は同じ人なのか」という問いを、物語の先までじっくり描いています。