あらすじ

〈四大毒崩壊死戦(よだいどくほうかいしせん)〉ーー通称〈四死戦(ししせん)〉。 およそ六百年前に深く刻まれた闇黒の歴史は、不吉なその名の通り惨酷を極め、四兄弟の王が治める、東西南北四つの国を、滅びる寸前にまで至らしめた。 〈四死戦〉を特異に、そして比類なき凄惨な戦にしたものこそ、〈ヒャロン〉と呼ばれる、先住民の呪術師たちが作り出した、〈大毒(だいどく)〉であった。 〈マウマ(満月)〉、〈ホエホ(下弦月)〉、〈スフス(上弦月)〉、〈ネロネ(新月)〉ーー歴代の〈ヒャロン〉のなかでも、最高峰の力を誇った四派の長老が、それぞれ兄弟王のもとへつき、〈四死戦〉は火蓋が切られた。 およそ一年の間続いた、この歴史的大戦を終結させるため、四兄弟の王と〈ヒャロン〉の四長老は、のちいう〈テンタン(光の尾羽)の会合〉に、国の政と〈ヒャロン〉とを永世に切り離す決まりーー〈血印条約〉を結び、その後四長老は、〈大毒〉に関する術を〈四つの黄金の香炉〉に封印し、極秘に森の深くーー洞窟の奥へーー隠すのだった。 時は流れーーかつての呪術師たちは、医術師となり、まこと安寧な歳月が過ぎていった。 長く続いた平和な日々は、二年前に多くの死者をだした、流行病〈雷鬼(らいき)〉を起端に、暗雲が立ち込め、再び四つの王国と〈ヒャロン〉とを揺るがす、運命の嵐が襲い来る。 自死の思いをもった者が、〈灰門(かいもん)〉と呼ばれた、《魂の門》を呼び現すことができるようになり、四つの王国では、〈ヒャロン〉も含め、民が激減するという、非常事態に陥っていた。 この事態に対処するため、各国の〈王国警使署(おうこくけいししょ)〉には、新たな専門部署ーー〈門警〉が新設され、〈南ギレン国〉の門警長に就任した、さ•みぎさは、相棒しなやと共に、奇怪に未知なる《魂の門》に迫っていくーー。

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小説を読もう2026/08/20
  • 現在の作品門ーー《ラン•ネ•ラン》