あらすじ
「己の命を粗末にする者が、なぜ他人を救えましょうか」
戦で故郷を失い、離れ離れになった姉を救うため、十三歳の少年・コウは異形を狩る者たち「影」へと身を投じた。
だが、過酷な宿命に挑むコウ自身が、決して人に明かせぬ「恐ろしい秘密」を抱えていた。
――彼には、心臓の鼓動がない。
コウはすでに死んでおり、執念だけで動く異形『がしゃど』だったのだ。
戦乱の世。戦で故郷と家族を失い、果てた魂は異形『餓者髑髏』となる。
己が死者である絶望を胸に秘め、正体を隠して餓者髑髏との戦いへ向かうコウ。
それでも彼は、歪んだ運命に抗い続ける。
異形と人が交錯する、130年の呪いと餓者髑髏の和風怪異奇譚。