あらすじ
四十代後半、腹は出ている、頭は薄くなってきた、そして喋り方まで気持ち悪い――そんな冴えないスケベなおじさんが、ある日突然、異世界へ召喚された。
彼を召喚したのは、数多の神々の一柱である「性神」。
強力な祝福を授けられた代償は、二日に一度、性神から課された条件を満たさなければ死ぬこと。
しかも、おじさんの祝福は人間だけを対象とするものではなかった。木でも、石でも、道具でもいい。祝福を受けたおじさんが条件を満たせば、人ならざるものさえ「雌」となり、新たな何かを宿してしまう。
一方、別の場所へ召喚されたのは、十八歳の金髪ギャル。
前向きなギャルマインドで異世界にも即座に適応していく彼女にも、性神から別の祝福と、同じく二日ごとの生命維持条件が課されていた。そして彼女がその力を使った場所には、おじさんとは正反対の異変が残されていく。
見た目も性格も好みも、まったく噛み合わない二人。
ところが出会った瞬間、性神の祝福だけは異常なほど互いを求める。
さらに二人が関係を重ねるほど、その身体と能力は「雄」と「雌」として互いに適応し、強化されていく。
二日に一度のタイムリミットを抱えながら、冒険者として異世界を旅するおじさんとギャル。
そして彼らとは別に、貴族社会にもまた、性神の祝福を「聖神の祝福」と偽って生きる二人の男女がいた――。
これは性神に目をつけられた四人と、彼らが行く先々に残してしまう奇妙な異変を巡る、異世界ハイファンタジー。