あらすじ
――ワタシ、キレイ?
夜道でその声に呼び止められたら、逃げることはできない。
1979年の岐阜で生まれ、かつて日本中を震え上がらせた都市伝説「口裂け女」。
騒ぎはひと夏で消え、誰もが忘れていった。
それから46年。
岐阜県の長良川で、口元の裂けた遺体が見つかった。
同じ朝、山あいの町で、記憶をなくした女が保護される。
その口元にも——耳までとどく傷痕があった。
女は小さな弁当屋に身を寄せ、静かな日々を取り戻していく。
その日々の隣には、彼女に想いを寄せる青年・祐太郎がいた。
やがて町では、伝承をなぞる殺人が続きはじめる。
口裂け女は、なぜ蘇ったのか。
なぜ人々に問いかけ、その口を裂いてまわるのか。
柳ケ瀬商店街の片隅の小さな拝み屋「柳ケ瀬庵」。
陰陽術の六壬神課を操る店主・柳ケ瀬太郎が、少しずつ真実に迫っていく。
すべての答えは、46年前の冬にある。
※「夏のホラー2026」参加作品
※残酷な描写を含みます
※全10章・最終話まで執筆済みです。完結まで毎日21時30分に更新します。