あらすじ
「ルイツァーリ・セリリルブローは、ローゼリア・クノスパルを生涯愛すると誓います。おれと、結婚してくれませんか」
「——ッ、わ、わたくしの名前は、ローゼリア・フォン・クノスパルですわ」
——わたくしってば、何を言っているのかしら⁉
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クノスパル公爵令嬢のローゼリアは、成人の儀も兼ねる魔力測定の儀で魔力を測定できなかったため、公爵家の恥だと追放されてしまう。
追放先の森での生活を余儀なくされる中、前世の記憶を思い出したローゼリア。サバイバル生活を楽しんでいると、【公爵令嬢】の婚約話を耳にした。
【公爵令嬢】と王太子の婚約パレードを見て、自分の居場所が完全になくなってしまったのだと落ち込む。
しかしその後、ローゼリアは呪われた皇太子、ルイツァーリと出会う。彼は、茂みにしか見えなかった。
手が届く範囲のもの全て腐らせるという呪いのようだが、ローゼリアにはその影響が出ない。
そしてルイツァーリの解呪係となったローゼリアは、自らの『力』にも気づいていく。
クノスパル公爵家の女系に継がれる力——過剰魔力を抑える能力を持ったローゼリアが国を出て、母国が荒れた。ルイツァーリと共に母国に戻ったローゼリアは、今後の国の行く末を決める重要事項に携わる。
母国の問題を解決したローゼリアは、ルイツァーリの解呪に取り組んでいく。
前世の記憶があるため、呪われた皇太子の解呪方法を予測していた。その予測は早い段階で立てていたが、実行できなかったのだ。
『愛し合う相手からのキス』でないとだめだと思ったから。
精神的に年上だったから。
若者の未来を守らないといけなかったから。
——振られるのが、怖かったから。
様々な理由を挙げて、自分の気持ちを見ないようにしていた。
けれど。
ローゼリアは自分の気持ちを伝え、ルイツァーリと両想いになった。
呪いは解け、ローゼリアと触れていなくても、もう茂み姿には戻らない。
しかしルイツァーリは、甘い香りがまだすると言って連日鼻を寄せてくる。
——呪いは解けた、はず……?