あらすじ
何をやっても中の下。高所恐怖症。高校生の杵嶋信司は、自分を「誰かの物語の背景を歩くNPC」だと思っていた。家族旅行先のハワイで、遊覧セスナの操縦士が意識を失うまでは。操縦経験はゼロ。それでも杵嶋は、壊れていく機体を本能だけで操り、乗客全員を生還させてしまう。
帰国後、彼を拉致したのは、左目に眼帯をした謎の男・譽一辰之助。
「君にフライヤーの資質があるか試す」
世界には、飛行機械を与えれば、本能的に空を飛ぶことのできる特殊な人間〈フライヤー〉がいる。
無理やり飛行実験へ放り込まれた杵嶋は、やがて気づく。
上昇気流。空気の層。風の壁。
誰にも見えない空の形が、自分には「見える」。
問題は、本人がまったく飛びたくないことだった。
それでも、誰かを救うためなら。
※「カドコミ漫画原作コンテスト」に応募するため、原稿は脚本形式になっています。あらかじめご了承ください。
何者でもなかった少年が、自分で飛ぶ理由を選び始める。空を駆ける特殊飛行アクション。