あらすじ
森のそばにある小さな村で暮らす、17歳の少年レオン。
狩人見習いとして平凡な毎日を送っていた彼の前に、ある日、赤い頭巾を被った少女が現れる。
少女は森の奥に住む祖母へ薬を届けるため、村を訪れていた。
しかし、その日はすでに夕暮れ。
村には昔から、
「日が沈んでから、森へ入ってはいけない」
という決まりがあった。
それでも少女は祖母のもとへ向かう。
そして翌朝――
少女は帰ってこなかった。
森の入り口に残されていたのは、置き去りにされた籠と割れた薬瓶。
そして、狼のものとは思えない小さな手形。
レオンは少女を探すため、禁じられた森へ足を踏み入れる。
そこで彼は知る。
赤ずきんの物語には、本来決められた結末があることを。
そして、この世界には赤ずきんだけではなく、白雪姫、灰かぶり、ラプンツェル、いばら姫――数多くの童話が存在していることを。
やがてレオンは、自分だけが他の人間とは違うことに気づく。
レオンには、自分自身の「物語」が存在しない。
だからこそ彼は、決められた童話の結末を変えることができる。
これは、ただの少年だったレオンが、数々の童話と出会い、運命に抗いながら世界の結末を変えていく物語。
決められた結末なら、俺が変えてやる。