あらすじ

「神」と呼ばれる絶対的な存在の狩場で手足を裂かれ、命を落とすはずだった人間の娘。 四肢を八つ裂きにされた娘は、今際の際で神に問いかける。 人間だって、刺して神と変わらない存在ではないか。 なのに一方的に狩られ、嬲り殺されるのか、と。 その問いかけを面白がった全能神はきまぐれを起こし、娘を蘇生させる。神殿に連れ帰った全能神が娘に命じたのは「夜伽」だった。 夜伽では、興味が薄れたらすぐに殺される。そう察した彼女が提案したのは、「寝台に引きずり込まれなければ生き残れる」という命懸けのゲーム。 興味を引きすぎないよう、さりとて機嫌を損ねないように絶妙なバランスで接する娘に、神が仕掛けるのは圧倒的な威圧と、肌を掠める不可視の風。 「生きることは、そんなに良きことか?」 狂気と残酷さの裏に寂しさを覗かせる神の問いに、少女は命の恐怖と甘美な痺れに震えながら、「良きことである」と答え続ける。 やがて神が衰え、世界が人の手へと渡るとき—— 神の横で時を刻み続けた少女の記憶は、ひとつの一片の「神話」へと昇華していく。 © 2026- Miki Sakura / Ogetsu-do. All rights reserved.

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カクヨム
カクヨム2026/08/20
  • 現在の作品神の夜伽は死の香り ~起床係は夜伽を逃れて生き延びる~