あらすじ
きっかけは、テレビで流れていた紅葉特集だった。
「ねえ、修也。また二人で行かない?」
梓が行きたいと言ったのは、四ヶ月前に二人で訪れた思い出の場所。
人ならざる“ナニカ”となった今、以前のように電車で出かけることはできない。
それでも、もう一度梓と一緒に行きたい。
誰にも見つからないようマンションを抜け出し、車に乗り込んで。
久しぶりに外の景色を眺めながら、二人は思い出の場所を目指す。
──もう一度、あの頃と同じように。
***
ある日突然、人ならざる“ナニカ”へと姿を変えてしまった修也と、その恋人・梓。
それでも二人は、変わらない日常を過ごしていた。
けれど、ほんの些細なきっかけで、その日常が壊れてしまったとしたら。
幸せだったり、不幸だったり。
正気だったり、狂気だったり。
『君のSAN値はもうゼロだ』から分岐した、二人に訪れるかもしれない結末のひとつ。
──たとえばこんな、終わり方。