あらすじ
「呼ばれなければ行けない小屋があるらしいぜ」
最初にそれを言い出したのは誰だったか。
その怪談じみた噂は割と有名で、長い夏休みに退屈で飽いていた少年たちの興味を引くに充分なネタであった。
九州の西方に浮かぶ島に住む田舎の高校生・有川隼斗の祖母は、島の拝み屋をしている。
うだるような夏の日、肝試しに行った子供たちが、怪異に取り憑かれたと登紀子の元へ運び込まれた。
登紀子のヘルプに、本家からやって来た伊佐嘉臣は、彫刻のように端正な顔立ちの男だった。
物腰は柔らかく言葉遣いも極めて丁寧だが、不思議な色合いの目が、まるで隼斗を透視するかのように視ていた。
どことなく居心地の悪さを感じさせる嫌な視線に、隼斗の背にうっすらと怖気が走る。
その日を境に、隼斗の平凡な日常は徐々に崩れ去っていき——
あばら家に潜む怪異と、その裏に隠れた山の姫神様の悲しくも愛しい物語を主軸に、主人公隼斗と隼斗に異常な執着を抱く男・伊佐が、怪異に立ち向かったりボコボコにされたり、すったもんだする話です。
コメディ要素は割と高いとは思いますが(ホラーの割に)、オカルト描写もがっつり濃い目なので、閲覧は自己責任でお願い致します。
BL要素は薄く、性的な接触はありません。どちらかというとブロマンスに近いです。
シリーズものを予定しておりますが、このシリーズのみできちんと完結します。
執着攻め、魂の片割れ、血の因縁と血族に深く根付く呪い等、シリーズが進むに連れ、シリアス度が増していくと思います。
いまのところ、シリーズを通して、ブロマンスのまま物語が展開していくことを想定しております。
精神的なものはともかくとして、性的描写はないと思ってください。