あらすじ
迷宮の蔓延る現代よりも少し未来の、2104年の日本が舞台。
その迷宮から出てくるモンスターによって街が破壊され、大切な人を亡くす経験をする少年少女たち。
そんな世界だからこそ彼等は何も、突如として出現する迷宮だけでなく、様々な苦しみの迷宮にも迷い込んでしまう。
主人公である|三島甲斐《みしまかい》、15歳は、10年前の迷宮災害によって双子の弟、|三島或人《みしまあると》を自分のせいで迷宮に迷い込ませてしまった。罪悪感という迷宮に甲斐は迷い込んでしまう。或人を探し続ける甲斐だが、何の手掛かりも見付からず10年が過ぎた頃、とあるダンジョン配信を発見する。
画質、音質共に最悪な配信だが、その配信者はダンジョンに遭難し、そこで自給自足をしているという。他の視聴者はそれをフェイク動画、所謂炎上商法で、遭難というショッキングなネタを使って注目を浴びようとしていると予想。またその配信者はドラゴンを1人で討伐するなどという規格外の強さを有しており、フェイク動画である可能性が強まる。
しかし甲斐はその人物が弟の或人ではないかと思い、その配信者の遭難していると考えられるダンジョンを観察し、幾つか候補を絞り込む。
だが、甲斐は探索者として落ちこぼれのFランクだ。最弱のゴブリンすら倒せない。探索者を育成する高校に入学したが、クラスメイト達から笑われる日々。
自分の不甲斐なさに涙を流していた甲斐は、偶然出現したばかりのゲートを発見する。しかもそのゲートに女の子がフラフラと吸い寄せられるように入っていく。10年前、弟の或人の後ろ姿が過った甲斐は、ゲートに向かって走り出した。
これは迷宮から人々を守るバトルアクションストーリーであるとともに、三島甲斐と彼の周囲にいる登場人物達がそれぞれ抱える様々な心の迷宮から解放される物語である。