あらすじ
婚約者がよく王女のところに行く。話題は聖女の悪口、つまり私のことだ。あることないこと、いやないことをさらに誇張をした話を王女としているらしい。悪口で盛り上がっていると聞いている。無理矢理権力にものを言わせて婚約を結んだわけではなく、父親達がそれぞれ政略の関係で成った関係。こちらが歩み寄ろうとしたところ、するりと交わして王女に呼ばれるままに向かう。
不誠実さをなじったり責めたりはしない。相手は王の娘。聖女が言うといらぬ争いが起こる。なのに、婚約者は嬉々としてこちらを悪く言い王女に慰められて可哀想と言われるのを、まんざらでもなさそうにしているそうだ。怪我をしたのに治療を後回しにされた、なんてことを語っていたという話を仕入れた時は呆れた。
かすり傷でも気を遣って治癒を使おうとしたら「こんな傷に勿体無いです」と先んじて治療を拒否したのは彼の方だと言うのに。彼は王女に「聖女が隣にいると気後れするんです」と言っていたらしい。よろしいそれなら解放しましょう。なんせ、私は悪役聖女らしいので。