あらすじ
甘い缶チューハイ片手に開いた匿名チャット。
そこで見つけたのは、私の推し
人気アイドル「カイ」の名前と顔写真──。
なりすましとか、ありえない。
許せなくて送った通報宣言は軽やかな屁理屈で
かわされて、気づけば彼との軽妙な会話が続いていた。
上司の理不尽、職場の息苦しさ、
推しコンテンツを見終わった後の虚無。
その全部を画面の向こうの
推しと同じ名前の彼が受け止めてくれる。
いつしか「カイ」は推しの名前だけじゃなく、
私を日常につなぎとめる救いになっていく。
そしてある夜、匿名で繋がった2人の関係は
現実で交わってしまい──。