あらすじ

九十歳で亡くなった祖母・静江は、生前、一度も素顔を家族に見せなかった。葬儀のため、その厚い化粧を落とそうとしたところ、顔から奇妙な薄膜が剥がれ落ちる。しかも一枚剥がすたび、祖母の顔は一歳ずつ若返っていった。 アルバムの写真と照合すると、現れた顔は確かに各年代の祖母と一致している。まるで九十年の人生そのものが、化粧として顔に積み重なっていたかのように。 しかし少女時代まで遡ったとき、そこに現れたのは家族の知らない少女の顔だった。 「おばあちゃん、そんなに塗ったら顔なくなっちゃうよ」 幼い日の問いに祖母が答えた言葉。 「逆だよ。塗らないとなくなるんだよ」 その意味を、美咲は初めて知ることになる。

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エブリスタ
エブリスタ2026/08/19
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