あらすじ
幼い頃、エレノア・ヴァルクレストとセレスティアは片時も離れないほど仲が良かった。
エレノアは名門貴族の娘だった。一方、セレスティアは並外れた聖なる力を持つ少女で、やがてその力によって大聖女となり、王国の守護者となる運命にあった。
二人は成長し、それぞれの道を歩み始めた。
しかし、エレノアは親友のことを決して忘れなかった。
だからこそ、自分の人生を破滅させるのがセレスティアだとは、夢にも思わなかったのだ。
国王、教会、そして王国の貴族たちの前で、大聖女は恐ろしい告発を行った。
「エレノア・ヴァルクレストは裏切り者だ。彼女は我々の敵のためにスパイとして働いていた。」
一夜にして、エレノアは地位も、家も、そして未来も失った。
両親はなんとか彼女を逃がしたが、その代償として命を落とした。
今や王国中に追われる身となったエレノアは、ただ一つだけ知りたいことがある。
なぜ親友は自分を裏切ったのか?
その答えを見つけるため、彼女は一族最後の禁忌を破ることを決意する。
何世代にもわたって隠されてきた場所に、決して人の手に渡ってはならない秘宝が眠っている。
禁断の知識の書。
そのページには、失われた魔法、歴史から抹消された秘密、そして大聖人の力さえも凌駕する知識が記されている。
しかし、エレノアが一族を滅ぼした陰謀を調査するにつれ、数々の矛盾に気づき始める。
セレスティアが記憶にない命令。
彼女と会った後に姿を消した人々。
誰も気づかない奇妙な糸。
そして、王国を影から見守る古代の存在。
エレノアは真実を暴くことを誓った。