あらすじ

地学を学んだ。 就職できなかった。 船底を塗った。 会社に潰された。 京都へ逃げた。 座禅は高かった。 念仏は無料だった。 だから念仏を選んだ。 気がついたら若返って、戦国時代の鉱山送りになっていた。 ……どこで選択肢を間違えた? 役立たずだった地学。 嫌になるほど相手をした船とフジツボ。 そして、意味すら分からなかった「貪瞋痴」。 そんな現代の残り物を抱えた男が、鉱山を逃げ出し、一隻の船から小さな渡し船を始める。 それだけだったはずなのに―― 船が増えた。 航路が伸びた。 海賊が絡んできた。 大名まで絡んできた。 そのうち南蛮人までやって来た。 ……話が大きくなりすぎてないか? やがて世界で、その男を知らない者はいなくなる。 人々は彼を「海王」と呼んだ。 だが本人は言う。 「海王に、俺はならない。」

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小説を読もう2026/08/20
  • 現在の作品海王に、俺はならない。