あらすじ
ハードボイルドが好きな男が、東京の片隅で小さな古本屋を始めた。
店の名前は「LONG GOODBYE」。
売れる見込みなんてほとんどない。それでも、好きな本に囲まれて暮らせればいいと思っていた。
そんな男の前に現れたのが、少し変わった若い女性・小夜だった。
「私、週末だけ手伝いましょうか」
小夜は古本が好きで、口が悪くて、楢にはやたらと厳しい。そして、どういうわけか――普通の人には見えないものが見える。
ある日、店に一人の少年がやって来る。
「友だちができる本、ありますか」
それが、LONG GOODBYEに訪れる不思議な客たちとの物語の始まりだった。
古本を買いに来るのは、生きている人間だけとは限らない。
楢と小夜は、古本屋を訪れる「死者たち」の最後の願いを、本を通してかなえていく。
少し笑えて、少し切なくて、最後には誰かに会いたくなる。
古本屋LONG GOODBYEの、奇妙な日々。