あらすじ
わたくしの結婚は、契約でございました。期限は、一年。一年が過ぎれば、何事もなかったように離縁する——そういう、約束。
実家で「替えの利く子」として育ち、誰かに望まれたことなど一度もなかったわたくし、オティーリエは、冷酷と噂の旦那様=エッシェンバッハ公爵との一年限りの契約結婚を、どうせ愛されはしないと、淡々と受け入れました。
ところが。
「今日は、君がこの家に来て、七日目だ」——仏頂面の旦那様は、出会った日も、初めて口をきいた日も、わたくしが初めて笑った日さえ、毎日のように「記念日」を増やしては、贈り物を抱えてやってこられるのです。屋敷には、几帳面な家令の書いた記念日の札と、リボンの箱が、どんどん積み上がってゆきます。
「どうせ、一年で終わるのに」——そう自分に言い聞かせるほど、その不器用すぎる優しさが、閉じていたわたくしの心を、ひとつ、またひとつと溶かしてゆく。
愛されないはずだったわたくしが、確かに愛されていると気づくまでの、甘く温かな記念日の物語。約230ページのグラフィックノベル短編、どうぞ気軽な気持ちでお読みください。
※本作品は画像生成AIを使用しております