あらすじ
帝国皇太子イヴァン・ヴォルコフは、皇帝である父を止めるため、家族と百人を超える将兵、空中指揮機、軍事機密を伴って祖国を脱出した。
亡命先は、帝国と国境を接する小国キミロフ大公国。
だが皇帝は、息子の反逆を以前から準備していた侵攻の口実に変えた。二百発を超える巡航ミサイルと空挺部隊が首都キミロフを襲い、大公ヴォロディミル三世は、政府と生き残った人々を率いて西部へ退く。
亡命した皇太子と、首都を失った大公。
二人の手元に残ったのは、寄せ集めの軍隊、持ち出された情報、逃げ延びた家族、そしてまだ誰にも認められていない王冠だけだった。
これは、奪われた国を取り戻すだけの戦争ではない。
帝国に背いた者たちが、兵站を整え、制度を作り、異なる出自の人々を束ね、八百日をかけて新しい国家を建てる物語である。