あらすじ
王都では「氷の令息」と恐れられた冷徹な公爵令息・エドガー。しかし実際は、辺境のアルト村で煤にまみれ、誰よりも熱心に村の開墾や雪害対策に奔走する不器用な男だった。
彼は悪役を演じ自ら流されたのだ、家と弟を守るために。村人たちを守ろうと必死に冷たい言葉を吐き捨てる。しかし、日々の地道な働きぶりや隠しきれない優しさは、村人たちにはとっくにバレバレ。村中から「若様は本当は優しいお方だ」と、すっかり温かく愛され、見守られていた。
そんなエドガーの動向を王都へ報告するための監視役、元・専属メイドのセラ。
彼女もまた、エドガーの孤独な戦いと不器用な優しさに触れるうち、監視という名の使命を忘れ、彼を支えたいと強く願うようになっていく。
嘘つきな冷徹令息(?)が、すべてお見通しの元メイドと村人たちに愛されながら、不器用な幸せをつかむお話。