あらすじ

王国中央記録院で、公的な記録規格の改定を担当する補佐官ノル・エルセイン。 伯爵家の末娘でありながら、彼女が向き合っているのは領地でも社交界でもなく、仕様書と予算と全国の運用だった。 新しい魔導写真規格の導入を前に、ノルは現場調査のため第三工業区の光像工房を訪れる。 そこで出会ったのは、長い濃紺の髪と灰青の瞳を持つ光像技師・ミオ。 中央が「使用可能」と書いた新規格を、ミオは否定しなかった。 ただし、こう言った。 「使えることと、使い続けられることは別です」 古い撮影機。乾板。魔石。地方の工房。予算。規格を作る側と、規格を使う側。 仕事を通じて何度も顔を合わせるうち、二人の間にあった立場と身分の境界は、少しずつ別の形へ変わっていく。 魔法が産業と行政の中に組み込まれた王国を舞台に、 伯爵令嬢の官吏と、家名を持たない光像技師の仕事と生活、そして恋を描くファンタジー百合。 本編全25話(約20万文字)完結。 その後は後日談を掲載予定。

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カクヨム
カクヨム2026/08/19
  • 現在の作品仕様書の向こう側 ―補佐官と光像技師―