あらすじ
朝比奈湊、26歳。職業――イベント会社員。
軍事知識は多少ある。だが、軍人経験なんて当然ない。
そんな湊は仕事中、不可解な事故に巻き込まれ、魔法と剣、様々な種族が暮らす異世界へと転移してしまう。
そこで出会ったのは、コキリア王国陸軍の隻眼の将軍、グレン・ヴァルハルト。
異世界人でありながら軍事知識を持ち、イベント会社で培った「人を動かし、現場を回す力」を見込まれた湊は、将軍から思いもよらない命令を受ける。
「朝比奈湊。――お前、一つ部隊を作ってみろ」
剣士、魔法使い、獣人、エルフ、魔族。
種族も能力も違う仲間を集め、湊はやがて十六人の《特別支援隊》を作り上げていく。
魔法は使えない。
特別な力もない。
ましてや軍人ですらない。
それでも――人を見て、繋ぎ、全員の力を最大限に引き出すことならできる。
しかし湊はまだ知らない。
この世界に眠る秘密が、自分の過去と繋がっていることを。
これは、ただのイベント会社員だった男と十六人の仲間が――
やがて《AKAVELL》と呼ばれるまでの物語。