あらすじ
近所の市の博物館で働く、学芸員・高宮。
来館者の少ない静かな館内で、資料整理や展示の手入れ、調査など、地道な仕事をこなす毎日。
「……退屈だ」
そんな言葉がこぼれることもある。
けれど、そんな退屈な日常の中にも、ふらりと訪れる人々や、時々遊びに来る友人との何気ない会話がある。
展示をきっかけに始まった話は、いつしか酒や煙草、恋愛、哲学、人生の話へと変わっていく。
大きな事件は起こらない。
ただ、退屈なはずの日々の中で、少しだけ心に残る出来事が積み重なっていく。
これは、そんな静かな博物館で働く高宮の、何気ない日々を描いた物語。