あらすじ
ゲームの裏技、バグ技、仕様の穴を探すことが大好きなITエンジニア・時岡凛久は、深夜の障害対応中に過労で倒れ、剣と魔法の異世界で目を覚ました。
彼が手に入れたのは、《インベントリ》と、世界の挙動を記録する《ログ》。
そして古代遺跡で発見した謎の本――《世界仕様書》。
そこには、物体の認識、接触、移動、落下、領域など、この世界そのものの“仕様”が記されていた。
だが、攻略法は書かれていない。
なら、自分で探せばいい。
壁と扉の判定を利用して壁を抜け、移動処理の違いを利用して格上の敵を奈落へ落とす。
世界は改変できない。
だが、仕様の組み合わせには穴がある。
火属性魔法使いエリスとともに、凛久はゲームで培った知識と検証癖を武器に、この世界の「想定外」を攻略していく。
しかし彼がバグを利用するたび、世界のどこかで“修正”が始まり――。
これは、元廃ゲーマーが世界の仕様そのものを攻略していく物語。