あらすじ

世界は、一人の女子高生の機嫌で滅びる。 高校生・佐伯レンのクラスへ転校してきた天野ミライは、プリンが好きで、人付き合いが苦手な、ごく普通の少女だった。 ただ一つ――彼女の絶望が限界を超えれば、世界そのものが崩壊することを除けば。 政府からミライと友達になるよう命じられたレンは、戸惑いながらも彼女と過ごしていく。 一緒にプリンを食べ、ゲームをして、体育祭で失敗して。 いつしか二人は、本当の友達になっていた。 しかしレンは知ってしまう。 ミライが笑って過ごせるように、学校生活も、人間関係も、失敗さえも――すべて政府によって仕組まれていたことを。 「幸せでいてくれるなら、嘘の人生でも構わない」 七十八億人を守るためなら、一人の少女の自由を奪ってもいいのか。 そしてすべてを知ったミライが望んだのは、 「本当のものを、何か一個ください」 だった。 世界を滅ぼせる少女と、世界なんて救えない普通の少年。 これは、世界で一番やさしいラスボスが、 泣くことも怒ることも許された普通の女の子になるまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/19
  • 現在の作品世界で一番やさしいラスボス