あらすじ
男は力を、女は魔法を持つ世界。
魔法と美の国アルテミスの王女シオンは、圧倒的な魔法の才と美貌に恵まれ、誰からも愛される次代の女王候補だった。
母エリスに守られ、世界は祝福に満ちていると信じていた。
ただし、その完璧な姿は、エリスが命懸けで作り上げたものだった。
七歳の誕生祭。シオンの前に、彼女を知るはずのない少女が現れる。
「世界に愛されなかったら、君はどうする?」
その問いを境に、中央教会が守ってきた秘密と、奇跡と崇められる初代教主の歴史を巡り、六国の均衡が崩れ始める。
平和を守るためなら、真実を隠してもよいのか。
愛する者を救うためなら、世界を敵に回してもよいのか。
祝福しか知らなかった王女が、自らの目で世界を知り、それぞれの正しさを抱えた者たちと向き合っていく群像ファンタジー。