あらすじ

冬澤 佐奈(ふゆさわ さな) 中3。 女子バスケ部の元エース だが目立たない性格 菅沼 怜(すがぬま れい) 中2。 男子バスケ部 同じクラスの女子からだった。 「ねえ、菅沼くんってバスケ部だよね?」 「うん」 「二年生にさ、冬澤先輩っているじゃん」 「……?」 「冬澤佐奈先輩」 その名前を聞いたことはなかった。 小学校が違ったこともあって、二年生の先輩たちのことを怜はほとんど知らない。 「同じバスケ部なんだけど……あの人、ちょっとやばいらしいよ」 そう言われても、何のことか分からなかった。 ただ、その日の帰りだった。 高校2年生の兄から、ふいに聞かれた。 「そういえばさ」 「ん?」 「(冬澤)響介の妹、2年のバスケ部にいるでしょ?」 怜は顔を上げる。 「冬澤……?」 「うん。あの子、かわいいよね」 「……妹?」 「そう。響介の妹」 響介君とは兄貴の友達で、文武両道でとてもイケメンだと兄はよく言っていた。妹…? 数日後。 全校集会があった。 体育館に全校生徒が集まり、 やがて、ピアノの音が体育館に響く。 その瞬間、なんとなく顔を上げた。 ステージ脇に置かれたピアノの前に、二年生らしい女子が座っていた。 静かな姿勢で、淡々と鍵盤を弾いている。 周りがざわついているのに、その子だけは妙に落ち着いていた。が、誰なのかは分からなかった。 ただ、後から、 「あれ、冬澤先輩だったらしいよ」 と聞いた。 そこで初めて、 「あ、この人が冬澤先輩か」 と、少しだけ顔と名前が繋がった。 先輩と後輩。男女で部活は別だったけれど一緒に過ごす時間が増え、いつしか怜は佐奈に特別な感情を抱くようになる。 部活を引退したことで一度は離れた二人だった…。

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カクヨム
カクヨム2026/08/19
  • 現在の作品あと一日遅ければ同い年だったのに。