あらすじ
*この作品は『カドコミ漫画原作コンテスト』応募用に漫画脚本形式にしてあります。 *コンテストの規定により5話完結です
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。仲間はエリオットを囮(おとり)にして逃げてしまうのだった。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈や見たことのないアイテムばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、貧困に喘ぐ少年がメイド型アンドロイドと出会い、大陸一の大富豪へと成り上がっていく物語である。
【登場人物・世界観設定補足】
◆エリオット(16歳 / ♂)
ビジュアル: 黒髪+くせ毛。身長160cm。大人しそうで無害そうな少年。
能力: 掘削士(ダンジョン内の鉱物を掘り当てる職業)魔法・戦闘スキルなし。
しかし、掘削士としての能力は高く。隠れた鉱脈を見つけたり、岩石にどう打ち込めば効率よく割れるかなど、並みの掘削士ではできない芸当を持つ。
設定: 孤児。幼い頃、妹のセシルと一緒にドワーフに拾われ15歳になるまでドワーフの族長の家で育った。孤児のため王国民の住民権を持っていない。そのため、アウグストの街の外にあるドワーフの老婆、マリシアの家で暮らしている。
ガーネットの話によると、彼は古代のバルディア帝国皇帝の血を引いているらしい。
◆ガーネット(メイドタイプのアンドロイド)
ビジュアル:オレンジ色のショートカット。身長170cm。普段から黒のドレスに白のエプロンというメイド服を着用。頭にはヘッドドレス(ホワイトプリム)。スタイルバツグン(巨乳)。
能力:天災級モンスター、イフリートを殴り倒すほどの戦闘力はメイドタイプロボットとしては明らかにオーバースペック。古代文明の情報はどうやらどこかにあるマスターコンピューターのデータをアクセスしているらしい。
設定:古代人が製造したアンドロイド。彼女のタイマーによると製造されたのは十万二千三十五年前になるらしい。当時の国はバルディア帝国。
製造番号はAS〇〇〇四
◆セシル(14歳 / ♀)
ビジュアル:黒髪のショートカット。身長145cm(小柄)。大きな目の可愛い少女。
設定:幼い頃、兄エリオットと一緒にいたところをドワーフに助けられ、13歳になるまでドワーフの里で育てられた。すぐに体調を壊すので、身体が弱いと本人も周囲も思っていたが、ガーネットが「マナを貯めすぎてしまう体質」とわかり、定期的にガーネットがマナを吸い出す(ガーネットはそれをエネルギーにしている)処置を行うようになってからは、普通の少女と同じ生活ができている。
能力については、まだ本人もわかっていない。(魔法は使えると思われるが、王国の住民権がないため、魔法を使うことができない)
◆マルシア(100歳以上 / ♀)
ビジュアル:長い白髪の老人。身長はエリオットと同じくらい。
設定:エリオットが暮らしていたドワーフの里の長の妹。若い頃、人間に興味を持ち、里を出て行った。以降、里からは勘当扱いになっているが、こうしてエリオットたちと暮らしているということは、ドワーフの長と交流はまだ持っているらしい。
ドワーフの女性が得意の麻製の服を作り売ることで生計を立てている。
◆グエル(25歳 / ♂)
ビジュアル:金髪の青年。身長180cm。細マッチョタイプ。全身に高価な防具を纏っている。
能力:剣士。冒険者ランクでD級(中級)
設定:貴族の御曹司だったが、素行が悪く勘当になった。以降、冒険者を生業としているが、新人に声をかけて、新人のわけまえをピンハネして、自分の取り分を増やしている。エリオットが彼のパーティに入る前も数人の新人を勧誘していたが、全員、死んでいる。冒険者仲間からは悪いウワサが絶えないのだが、それを知らない新人は初めて声をかけてくれたグエルの言うがままに働いてしまう。
◆クローゼ(25歳 / ♂)
ビジュアル:長い赤毛を後ろで縛っただけのヘアスタイル。身長190cm。ガチムチタイプ。
能力:剣士。大きな盾を持つタンク役。D級であるが、グエルと合わせているだけで、防御能力は上級ランク並み。
設定:規律の厳しい騎士団を辞めて、学生時代の友人であったグエルとパーティを組む。
◆ニグレア(22歳 / ♀)
ビジュアル:纏まりの悪い黒髪の女性。身長170cm。藍色のとんがり帽子と外套を纏っている。
能力:火属性の魔導士。魔力は高いが、真剣身がないので上達しない。
設定:エリオットが加入する前に、グエルがナンパしてパーティに入った。グエルの恋人。しかし、グエルの知らないところでは、他の男とも遊んでいるらしい。
◆ミリア(15歳 / ♀)
ビジュアル:腰まである長い銀髪で、修道服を着ている。
能力:洗礼を受け、現在は聖職者(司祭見習い)。治癒魔法が使える。
設定:王国辺境の小さな教会で育った孤児。たまたま光属性の才能があったため、司祭から治癒魔法を教えてもらい、聖職者となる。育ててもらった教会に仕送りをしたいと冒険者になったのはひと月前。仲間を探していたところグエルに声をかけられる。
歳も近く、孤児という境遇も似ていることからエリオットが世話をしていた。
実はとんでもない身の上なのだが、それは物語が進んだかなり後にわかる。
◆ウィルハース王国
アスタリア大陸にある大国。厳格な封建社会で、貴族の権力がとても強い。
人族至上主義でもあり、王国の住民権を持つ亜人はほとんどいない。
移民も認めてなく、城壁の中に家を持てるのは王国に住民権をもつ子孫のみ。
また、職業も制限があり、王国内で戦闘職(剣士や魔導士など)は王国住民権を持つ者のみ。剣術や魔法を学ぶ事さえ認められていない。
◆アウグスト領アウグスト
王国北部の街。アウグスト辺境伯が領主。アスラ山、キラ火山という王国屈指のダンジョンを二つ所有し、そこから得られる鉱物や魔石の収入で領内はかなり潤っている。冒険者が集まり、彼らを相手に商売する者たちで、十万人近い、王国第二の都市にまで栄えることとなった。
しかし、火口に住み着くイフリートのため、キラ火山ダンジョンの大半は進入できないエリアとなっていた。イフリートは毎年何度も火口から出て、付近を火の海にするため、キラ火山の付近には人が住みつけない。イフリートを恐れて鉱物採掘する冒険者パーティもごく限られている。逆にライバルが少ないとあえてキラ火山へ入る冒険者もいる。