あらすじ
佐伯誠、31歳。ギルド企業でダンジョン分析官をしていた俺は、AI『ORACLE-9』の導入により、12年勤めた会社をクビになった。
皮肉なことに、そのAIを育てたのは俺自身だ。
貯金もスキルもコネもない。残されたのは、探索者カードに書かれた底辺スキル【ジャンク鑑定】だけ。
「ゴミの価値を鑑定する」ことしかできない俺は、ダンジョンの廃棄区画でガラクタを拾う仕事に就いた。
他の探索者がゴミのように蹴飛ばす、折れた剣、砕けた核、期限切れのポーション。
――だが、それに触れた瞬間、スキルが『進化』したのだ。
皆が見捨てた廃品の中に、伝説級のスキルが眠っている。誰も気づかなかった希少素材が転がっている。
ゴミ捨て場は、俺にとって宝の山だった。
これは、AIに職を奪われた男が、底辺から這い上がり、やがてSSS級と呼ばれるようになるまでの物語。
――そして彼を追放した会社はまだ知らない。AIの分析が正確だったのは、裏で彼が手作業で修正し続けていたからだということを。