あらすじ
侯爵令嬢イリシヤには、幼い頃から婚約している伯爵家嫡男アルバートがいる。
真面目で優秀、仕事もできる彼との関係は決して悪くなかった。
ただし、アルバートにはひとつ大きな問題がある。
とにかく、何事にも効率を求めすぎるのだ。
「毎週会う必要はない。一か月に一度でも関係は維持できる」
「数日で枯れる花に金を払う意味が分からない」
「記念日を毎年祝う必要があるのか?」
恋愛にかかる時間も、お金も、労力も、できるだけ減らしたい。
そんな彼の考え方に寂しさを覚えながらも、イリシヤは長年「そういう人なのだから」と受け入れてきた。
しかし、結婚を目前に控えたある日。
アルバートから渡された“結婚後の生活についてまとめた書類”を見て、さすがのイリシヤも言葉を失うことになる。
どうやら彼は、恋愛だけでなく結婚生活まで効率化するつもりらしい。