あらすじ
勇者は死んだ。聖女も、家族も、仲間も、守るべき人々も。
魔王軍に滅ぼされた世界で、ただ一人生き残ったのは、かつて「役立たず」と蔑まれた《体術》使い、かつて怠惰で傲慢な貴族、アレス・アークハルトだった。
七十年以上、武器を持たず、己の身体を武器に魔族と戦い続け、《武王》と呼ばれるまでになったアレス。最後の戦いの果てに、女神からただ一度のやり直しを与えられる。
目を覚ますと、十二歳。
まだ、誰も死んでいない。
戻ったのは、傲慢怠惰だった自分が家族や侍女ニーナを傷つけ、すべてを失う前だった。
未来の記憶。武王として鍛え抜いた戦闘経験。そして、致命傷さえ癒やす《超再生》。
今度こそ家族を守る。かつて見捨てた者を救う。やがて出会う勇者セレスと聖女リシアを、必ず魔王のもとまで導く。
だが、武王としての経験があっても、十二歳の身体はまだ弱い。過去を変えるほど、知っていた未来も崩れていく。
しかもアレスは、横柄で強引。世界を救うためなら、敵も罪人も、そして自分自身さえ手段にする。決して善良なだけの英雄ではない。
これは、世界を救えなかった最強の男が、失った絆を結び直し、「一人では誰も救えない」と知っていく物語。
役立たずと笑われた体術と、この拳で――今度こそ滅びの運命を殴り壊す。
令和8年8月8日公開
初日のみ5話公開
7:10、10:10、12:10、15:10、20:10
毎日12:10更新