あらすじ
偏差値70後半レベルの大学に通う経済学部三年生、神田 経(かんだ けい)。
ある日、不慮の事故によって命を落とした彼が目を覚ますと、そこは剣と魔法が存在する異世界だった。
転生先は、帝政国家から独立したばかりの新興国――リヒノスト民生国。
人口6800万人を抱える一方、物流は未発達。物価は不安定。税率は高く、都市間の格差も激しい。独立直後の国家は、経済という巨大な問題を抱えていた。
そして転生早々、経に突きつけられたのは――
一100億の借金。
「……俺、転生して5分で人生詰んでない?」
しかし、経済学を学んできた彼には、この世界の「異常」が見えていた。
金がないんじゃない。
金を回す仕組みがない。
誰もが必要としている食料や日用品すら、安定して手に入らない。
ならば――
「だったら、俺が作ればいい」
最初に目をつけたのは、転生国内最大級のスラム都市・ヤムタ。
そこで経が始めたのは、たった一軒の小さな生活総合商店だった。
それはやがて、物流を変え、商業を変え、金融を変え、そして――国家そのものを変えていく。
魔法ではなく経済で。
剣ではなく商売で。
誰も泳いでいない市場――ブルーオーシャンを切り拓け。
これは、一人の経済学部生が一100億の借金から始め、異世界の経済を根底から変えていく物語。