あらすじ
平凡な大学生の私が、彼と自分の住む世界の違いに戸惑いながらも、差し出された彼の手をもう一度掴む話。
《あらすじ》
「必ず迎えに来る」
そう言ってScottは、アメリカへ――かつていたショービジネスの世界へ帰っていった。
言葉より先に気持ちが顔に表れて、ヤキモチ焼きで、少し不器用なScott。
けれど、数万人もの観衆が埋め尽くす会場で再会した彼は、私の知っている姿とはまるで違っていた。
広いステージの中央に立ち、たった一声で空気を変え、観客すべての視線と熱狂を思うままに操っている。
遠く離れた客席から見上げながら、私は初めて気づく。
私が恋をした人は、ずっと、こんな世界に生きていたのだと。