あらすじ
特殊な鉄フィナイトの腕輪に血を吸わせ、鉄の装甲「フィメイル」を纏う——それは女性にしか許されない力。フィメイルの普及により女性が社会の主役となった現代で、その常識を知らずに育った少女がいた。
沙織、十八歳。孤島アラタで翁・岩刻に拾われ、剣を仕込まれて育った、清楚に見えて口の悪い黒髪の娘。彼女の左腕には、物心つく前から外れない鈍色の腕輪があった。
ある日、空から軍が襲来する。燃える町、殺された育ての親。絶望の中で腕輪は目覚め、沙織は血を喰らう漆黒の装甲「鉄血鬼」を纏い、敵軍を単騎で蹂躙する。
気を失った彼女を拾ったのは、金髪の空賊リーゼロッテ。なぜ島は襲われたのか。自分は何者なのか。答えを求めて、沙織は空賊の船に乗り込む——。