あらすじ
ある日、会社員だった久世直人は、滅亡寸前の小国《イルヴァナト》の守護神として目を覚ました。
焼かれた村。飢えた民。敗戦によって国は滅び、残されたのは崩れかけた神殿と、最後の巫女リシェラただ一人。
しかも神となった直人には大きな制約があった。
神託を直接届けられる相手は、巫女リシェラだけ。
民を導くことも、軍を動かすことも、すべて彼女を通さなければならない。
食料不足、難民問題、財政破綻、帝国の侵略――。
神は奇跡ですべてを解決することはできない。
だからこそ、敗残兵、奴隷商人、鍛冶師、軍師、王子……世界中から才能ある仲間を集め、それぞれの力を繋ぎ合わせながら、滅びかけた小国を少しずつ立て直していく。
やがて国が繁栄するほど神としての力も成長し、イルヴァナトは敗戦国家から大陸屈指の勢力へ。
そして古代神《アシュヴェル》の名が世界に響いた時、数百年もの間その帰還を待ち続けていた最強の眷属が目を覚ます。
「――お帰りなさいませ、我が神。」
これは、一柱の神と、一人の巫女、そして仲間たちが築く、敗戦国家から始まる帝国建国ファンタジー。