あらすじ
1991年、バブル崩壊の足音が迫る日本。
若き夫婦、黒鉄エドと水島アカリは、ハネムーンの目的地として、廃墟の島・軍艦島へと足を踏み入れた。
しかし、そこは単なる幽霊都市ではなかった。
エドの中に眠る「絡新婦」の血が、アカリの純粋な血を媒介に覚醒する。
エドは自らの神経を糸として紡ぎ、アカリの肉体に縫い付けた。
「離れないで、アカリ。君と僕は、十メートルの絆で結ばれているんだから」
距離が十メートルを越えれば、五臓六腑が引き裂かれる。
逃げ場のないコンクリートの墓場で、狂愛と激痛の円舞曲が始まる。
これは、愛という名の呪い、そして共依存という名の地獄。