あらすじ
「帝国軍でならした俺(享年48)は、泥沼の戦場で爆死を遂げたはずが、どういうわけか敵国で一番尊い『第1聖女』として目を覚ました。しかし、天蓋付きのベッドで祈りながらくすぶっているような俺じゃあない。スカートの太腿に『極太の鉄杭』を隠し持ち、奇跡など頼らず、不可能を物理(パイルバンカー)で粉砕する。――俺たち、血に飢えた狂犬どものお出ましだ」
俺は元・遊撃隊長のヴォルフ。今の呼び名は『第1聖女セレスティア』だ。
フリフリのドレスの下でパイルバンカーの撃鉄を起こし、戦場の最前線で指揮を執る。俺みたいな薄汚れた老兵(ゴースト)の魂でなければ、この厄介な女たちの手綱は握れん。
私は近衛騎士団長、リーゼロッテ。全身鎧《フルプレート》の歩く城塞!
どんな戦車砲だって盾一枚で受け止めてみせるが……ああっ!聖女様の冷たい蔑みと過剰なスキンシップには、魂まで傅(かしづ)いてしまいます!
……ん。暗殺メイドのセツナ。 気配を消すのと関節技のプロ。ご主人様の匂い(鉄と硝煙)のためなら、狂った機械化兵の動脈でも一瞬で食い破る。
そして私は魔女ヴェロニカ。元敵国のスパイよ。
広域泥沼化から通信傍受まで何でもこなすわ。大人の余裕で振る舞うけれど……皮一枚の下の「痛み」を見抜いてくれるボスには、少々依存気味ね。
おっと、こいつを忘れちゃいけねえ。機関部でお湯を沸かす生きた火薬庫、幼竜のバレットだ!
後方で偉そうに吠えるだけの無能な指揮官? 物理的な恫喝で黙らせる。 逃げ場のない、死者たちが蠢く装甲列車? 連結ごと爆破して切り離す!
タバコの代用品「激辛ニッキ飴」を奥歯で噛み砕き、俺たちは血と泥に塗れた最前線を今日も征く。
更には、大戦で散った自分自身の『死体』を継ぎ接ぎして作った「俺の偽物」が帝国で英雄として暴れ回っているだと!?
……上等だ。死者の眠りを妨げる墓泥棒には、この極太の鉄杭で挨拶しに行ってやる!
安易な奇跡や魔法を「圧倒的な質量と熱量」でねじ伏せる、泥臭さ100%のハードボイルドTS・戦場アクション、ここに開幕!
「――さあ。俺たちの戦争(奉仕)の時間だ」