あらすじ
悪人から盗み、困っている者には手を差し伸べる――それが、師匠から教わったシーフの流儀。
交易都市レイヴェルを訪れた青年アゼルは、窃盗の濡れ衣を着せられた少女と、それを黙って見つめる人々に遭遇する。
「なぜこんな悪を許すんだ?!」
腐敗した警備隊を前に、アゼルが盗んだのは金でも宝でもなく、彼らの武器と、街を支配していた恐怖だった。
やがてその型破りな行動は、旅の剣士ガレスをはじめ、さまざまな者たちとの縁を結んでいく。そして明らかになるのは、酔っ払いの与太話だと思っていた師匠の正体。
これは、英雄になるつもりなどなかった一人のシーフが、仲間と共に世界を旅し、自分なりの「勇者」を見つけていく物語。