あらすじ

幼なじみは、負ける。 汐月姫奈は、そう信じている。小説でもアニメでも、幼なじみは最後に笑って身を引く役だからだ。 だから彼女は、隣を歩く瀧川大和との半歩の距離を、七年間ずっと測り続けてきた。近づけば、確定してしまう気がして。 瀧川大和は、五歳の夏に一度振られている。返ってきた言葉だけが、十二年経っても一字も欠けずに残っている。だから彼がしているのは、玄関の前で待つ四分間を数えることだけだ。 夏原涼音は、七年ぶんの気持ちを三十秒で終わらせたことがある。 「いいよ。私が手伝ってあげる」 親友のために動き出したその言葉に、少しだけ嘘が混ざっていることを、姫奈はまだ知らない。 誰も何も言えないまま、高校二年の六月が始まる。 これは、負けると決まっている三人が、その決まりごとを一つずつ数え直していく話。 完結まで執筆済み。

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小説を読もう2026/08/07
  • 現在の作品幼なじみが負けるって、いつからそう思ってた?