あらすじ
《突発性驚咬症に関する暫定調査報告書》
疾患分類名:突発性驚咬症
通称:SIREN
病原体:未同定
感染経路:空気感染、経口感染の可能性
潜伏期間:不明
初期症状:現在まで確認されていない
治療法:未確立
【発症】
発症は極めて突発的であり、前兆は確認されていない。
発症者は
「ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――……」
と、人間とは思えない異常音を発した直後、理性を喪失し、周囲の人間を襲う。
この異常音が緊急サイレンに酷似していることから、本感染症は通称『SIREN』と呼称される。
発症条件:現在も判明していない。
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次にサイレンを鳴らすのは、家族か。恋人か。それとも、自分か。
昨日まで笑っていた人が、突然サイレンのような咆哮を上げ、人を襲い始める。
未知の感染症――突発性驚咬症《SIREN》。
感染経路は判明した。
だが、発症条件だけは誰にも分からない。
感染していても発症する者と、何事もなく生き続ける者。
その違いを知る者は、まだ誰もいない。
家族を事故で失い、生きる意味を見失っていた青年・竹中春樹も、その“発症しない感染者”の一人だった。
世界が崩壊する中、コンビニ店員の青山と出会った春樹は、生き残った仲間たちとともに《SIREN》の真相を追う旅へ出る。
その先で待っていたのは、人類がまだ誰一人として辿り着いていない、発症の真実だった。