あらすじ
妹の代わりに、辺境伯令息との縁談へ向かうことになったフィオナ。
家の事情による政略結婚。
そう思っていた彼女を待っていたのは、恐ろしい大男だと噂されるクリフォードだった。
そんな彼が見つけたのは、フィオナの手首に残る痣。
「今日からここで暮らしてもらいましょう」
突然そう告げた彼は、フィオナを傷つけるものから守るように屋敷へ迎え入れる。
どうやら彼は、フィオナが家族に虐げられていたと思っているらしい。
(ち、違うのです! これは……)
けれど、フィオナには言い出せない事情があった。
彼の盛大な勘違いから生まれた思いやりに、真実を告げられないまま始まった辺境伯邸での暮らし。
不器用だけれど優しいクリフォード、そして温かな家族に囲まれて、フィオナの心は少しずつほどけていく。
これは、勘違いから始まった身代わり婚約が、本当の愛になるまでの物語。