あらすじ
物語だけが、俺を明日まで生かしてくれた。
人との会話についていけず、現実よりもアニメや小説の世界を愛してきた俺。
そんなある夜、視聴していたアニメに異変が起きる。
――画面の向こうの少女が、俺に話しかけてきた。
しかも俺の声は、本来なら彼女が敗北するはずだった物語の未来さえ変えてしまう。
やがて物語と現実を隔てる境界は崩れ、様々な作品のキャラクターたちが次々と現実へ《受肉》し始める。
だが、現れたのは英雄ばかりではない。
まだ誰も知らない終幕から来た者。
そして、キャラクターたちを贄に《真なる神》を錬成しようとする者たち。
戦いに巻き込まれた俺は、人間をやめる契約を迫られる。
これは――
物語に救われてきた一人の人間が、今度は物語を救うため、自らその物語の一員になっていく物語。