あらすじ

二〇二八年九月、米国の巨大金融グループを巡る担保重複疑惑が、ロンドンで発覚した。 世界中の金融機関は、帳簿に記録された資産が本当に存在するのか確認できなくなる。送金は止まり、企業には売上が届かず、給与の反映が遅れ、ATMには人が並び始めた。 東和第一銀行で決済業務に携わる瀬川智之は、目の前で起きているのが、一企業の破綻でも一時的な金融危機でもないことに気づく。 崩れ始めたのは、貨幣を貨幣として成立させていた、世界共通の信用だった。 国家統制でも、かつての資本主義への回帰でもない。 一つの価値基準を失った人々が、労働、技術、実績、関係を基に、新しい信用をつくり直していく。 貨幣信用の崩壊から、社会の再生までを描く近未来金融群像SF。 ※本作品はカクヨムにも掲載しています。カクヨム版を先行公開しています。

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小説を読もう2026/08/07
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