あらすじ
ルクイッツア王国は、戦争には勝利した。
しかし、平和は訪れなかった。
三年前、ベーダ戦線と呼ばれる戦争で、東の帝国イヴライヒの侵攻をヴェーニャ地方の国境で食い止めたルクイッツア王国は、戦後もヴェーニャ地方の政情不安に苦しんでいた。
首都セントヴィアーにはヴェーニャ地方から難民が流入し、人々の不満は少しずつ街を蝕んでいく。
その戦争で活躍した騎士アルフィーニアは、現在は王妹ラディア殿下の専任護衛を務めている。
一方、ベーダ戦線で共に戦った友人クラインは、とある事情で国外へ渡ることとなり、戦争終結以来、帰国していない。
そんなある日、首都で起きた一つの暴動をきっかけに、戦争の傷痕を共有する者たちの運命は再び交差し始める。
これは、戦争の終わりから始まる、国家と人々の物語。