あらすじ

公爵令嬢セレナ・アシュフォードは、十年にわたり王都の結界を直し続けてきた。 辞令も俸給もない。王太子の婚約者として、頼まれるままに引き受けていただけだった。 大夜会の夜、その婚約が破棄される。理由は「王妃には、分かりやすい力が必要だから」。 セレナは反論しなかった。代わりに、こう告げた。 「婚約者でなくなる以上、私的に引き受けていた補修は本日で終了いたします」 向かったのは、三か月前に調査を頼まれたまま行けずにいた北の辺境。 待っていたのは、崩れかけた古い結界と、増え続ける魔獣と、 「君が指示しろ。俺たちが動く」 会って半日でそう言う、辺境伯カイル・ヴァレンシュタインだった。 セレナが異常を見つけ、カイルが斬る。 村の結界を直し、橋を守り、二人はやがて、今の地図には載っていない巨大な結界網へ辿り着く。 一方、王都では小さな不具合が増え始めていた。 誰も怠けてはいない。ただ、一人に頼りきっていた仕組みが、その形を見せ始めていた。 「君が守るなら、俺が戦う」 役に立つことでしか自分の価値を測れなかった令嬢と、 自分が前に立つことで守ろうとする辺境伯の話。

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小説を読もう2026/08/07
  • 現在の作品『婚約破棄された結界令嬢は、最強辺境伯に必要とされる~誰も見なかった結界網を、二人で立て直します~』