あらすじ

「リリエル、お前がロザリアになれ」 洗礼もなく家族から虐げられて生きてきた少女・リリエル。高慢な双子の姉・ロザリアは、「血濡れの獣」と恐れられる第二王子・ヴィンセントとの婚約から逃れるため、リリエルに成りすまし、密かに想いを通わせていた使用人を連れて駆け落ちしてしまう。 式までに時間はない。父親はリリエルにロザリアとして、ヴィンセントの元へ嫁ぐことを強制する。 「事前に伝えておく。あなたとは、形だけの結婚だ。故にここでは、おそらくあなたの望むのは手に入らないと伝えておこう」 「……食事と私室がないということですか?」 「――は?」 ロザリアとなった彼女に、与えられたのは色のないただ冷え切った夫婦生活――のはずだった。 偽りの名で過ごす日々の中、彼女は血濡れの獣と呼ばれるヴィンセントの真実を知っていき、互いに深く惹かれあっていく。 だからこそ、彼女は願ってしまった。1度でもいい。彼に本当の名前を呼ばれたいと。 幸せで、温かくて、だから痛い。 これは誰よりも、愚かで、欲深い嘘吐きが幸せになるまでの物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/08/07
  • 現在の作品嘘吐きの白百合姫と血濡れの王子