あらすじ
私立進学校の高等部に通う香取璃那(カトリ・リナ)は、この世ならざる者が視える黄金の瞳を持つ少女だった。
このところ学園の周囲では陰惨な事件が次々と発生していた。一向に犯人は捕まらず、不安や疑心暗鬼が広がっていく。
しかし璃那だけが知っていた。犯人である人物は消滅し、存在していた痕跡は消え失せ、誰の記憶にも残っていないという事実を。それは人の魂を喰らい、浸蝕し、その人間の皮を被って成り代わろうとする化物の仕業であった。
クラスメイトや友人が段々と浸蝕されてゆく中、視えるだけでどうする事も出来ない璃那。唯一の家族である兄もまた、浸蝕が進んでゆく。
ある夜、とうとう兄は化物に変わり果て、璃那を襲おうとした。間一髪璃那を救ったのは、璃那の担任教師であり死神の力を持つ御厨天利(ミクリヤ・テンリ)であった。
兄を失い一人になってしまった璃那に、天利は提案する。「僕と一緒に暮らさないか?」と。天利もまた、かけがえの無い大切な人を惨劇に奪われた一人であった。
共に暮らし力を合わせて真相を探る内、二人は互いを運命の相手だと確信する。
そしてこの惨劇を起こし続ける真の犯人へと辿り着いた時、おぞましい真実が二人に突き付けられる──。