あらすじ

四十二歳の会社員・佐伯悠真は、ある日突然、全知全能になった。 知らないことはない。 できないこともない。 金はいくらでも用意できる。 病気にもならない。 疲れも消せる。 行きたい場所へは一瞬で行けるし、世界一うまい料理だって、その場に出せる。 だから悠真は――会社を辞めた。 世界を救うつもりはない。 誰かと戦うつもりもない。 大金持ちになって豪遊するつもりもなかった。 目覚ましをかけずに眠る。 平日の昼から定食屋へ行く。 行き先を決めずに各駅停車へ乗る。 気になった町で降り、温泉へ入り、美味いものを食べる。 一瞬で海へ行けても、電車に乗る。 最高の料理を出せても、焼きたての魚を待つ。 汚れを一瞬で消せても、なぜか洗濯機を回したくなる日もある。 何でもできるようになったからこそ、 「今日は何をしたいか」だけで生きてみる。 これは、二十年間働き続けたおじさんが、 全知全能という最強の力を使って、 何もしなくてもいい毎日をゆっくり取り戻していく話。

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カクヨム
カクヨム2026/08/07
  • 現在の作品全知全能になったおじさん、会社を辞めて好きなことだけして暮らす ~各駅停車と温泉と、美味い飯があればいい~