あらすじ
ルミエリス王国の公爵令嬢、シエラ・グランバールは、婚約者である王太子のジュリアスにあり得ない提案を突きつけられた。
「正妃は愛するティナ嬢になってもらう。しかし心配することはない。シエラ嬢は側妃になればいいのだから。君は私以外とは結婚できないだろう?」
シエラは幼少期からすべての時間を王太子妃教育に費やしてきた。
教育を終え、結婚式を目前に控えたタイミングでの妃の変更はジュリアスの思惑通り。
とある事情により王族にしか嫁げないシエラの足元を見た提案だった。
ティナには王太子妃の公務が無理なことは明白だ。
だからジュリアスは、都合の良い労働力としてシエラを囲おうとしたのだろう。
シエラに許された時間は三日だけ。
「お断りします」
その一言を叩きつけるために、シエラは奔走する。
そして、自身の矜持を守り一矢報いるために、シエラは大胆な決断を下した。
『未来の正妃から側妃への降格を命じた殿下、私は別の人を王座に就かせます』